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大陸歴2110年末…
オルガ解放戦線は、マギア真皇国に対して連戦連勝していた。
つまるところ、徐々にマギアの支配に綻びを作っていたのである。
オルガ解放戦線の枢軸の1人、スピカ将軍に仕える部隊“ルスランゴースト”も、その戦線を支える存在の1つであった。
大陸に再び蒼白の旗を掲げる…そんな願いを胸に秘めて…
やがて年が明け…
大陸歴2111年初、ルスランゴーストの部隊長カレンは、副隊長のチルチルノを本拠地の自室に招いていた。
カレン
「チル…調子はどうだい?」
カレンはお気に入りのアップルティーを2つのカップに注ぎ、自分とチルチルノの前に置いた
チルチルノ
「うま…」
温かいアップルティーをうまそうにすすりながら、チルチルノはカレンに尋ねた。
チルチルノ
「あの、今日は一体何の用ですか?」
カレン
「用がなければ、君を招いてはいけないのかい?」
チルチルノ
「そういうわけじゃないですけどね。」
カレンは、アップルティーをひと口ふた口飲むと、おもむろに席を立った。
カレン
「まあ、用事がないわけではないんだ」
カレンはチルチルノを見てそう言った。
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