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「ってなわけであーちゃん、女の子と触れあった方がいいヨ?」
「いきなり来てなんだそれは…」
とある世界のとある場所。
そこに美しく、なおかつ荘厳な巨大な城があった。
庭は隅々まで手入れがされ、四季折々の花が散りばめ、小鳥の囀りが響き渡るまさに大貴族の城と言ったところである。
しかし、ただ美しく荘厳なだけではない。
その城は理解し難い場所に建っていた。
どうしたらそんなところに建築できたのか不思議で仕方がない。
なんせ
天空に浮かんでいるのだから。
――――――――――――――
そんな空に浮かぶ城の一角で、二人の青年が話をしていた。
外装の割には、こじんまりとしていて装飾も差ほど豪華ではない部屋。
そこがこの天空の城の主…天城(アマギ)の執務室である。
そんな彼に先程からやたら女の子を紹介している青年はやれやれと言った風情で客室用のソファーに腰を降ろす。
「あーちゃんも彼女の一人や二人作った方がいいヨ?
まるで枯れたおっさんだよ」
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