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「重い…」
朝、起きようと思ったら、何かが乗っかっていて起き上がれない
紗知か?にしては軽い…じゃあ誰だ?
「んにゅ、たっちゃん…」
「この声は結衣か?」
「んにゅ?たっちゃんがいる………夢?」
夢じゃない!!
「どいてくれ」
「んにゅ?」
「だからどいてくれ」
「んにゅ?」
「……」
「んふふふ!チュ~!」
「はぁ!?ちょ、やめ……んん!?」
「グー」
なんだこいつ、キスした後寝やがった!つか今何時だ?
5時か……確か学校は9時から、暇だな……そうだ、FF(ファイルファンタジー)やるか!
よっしゃ!スタート!
「あんた、こんな朝っぱらからゲームするの?バカねぇ」
「おぅ、おはよ!それより結衣はいつからいたんだ?」
「あぁ、この子ね、いつも部屋を間違えるのよ」
「そうなのか」
「しかもね、超がつくほど寝相が悪いのよ、ひどいときは着ぐるみ全部剥がされたわ」
「………そうですか」
マジかよ……じゃあ俺はすんごく助かったってことだな!
「もしかして、あんたも?」
「……はい……」
「キャハ!何されたの?」
ク!いいずれぇな……
「それは企業秘密だ」
「教えないとそれ、返してもらうわ」
「このFFは夕菜のだ!」
「私が夕菜に貸してあげてるのを、あなたが使ってるだけ」
何だって!?こいつもFFファンか!?
「ク!分かったよ……き、キスされました……」
紗知がそれを聞いたとたん、笑っていた顔が崩れた
「う、嘘でしょ……」
「本当だ」
「………なさい」
「へ?」
「………なさい、私にもキスしなさいよー!!」
はぁ!?
「ちょっと待て!落ち着け!そして来るな!!」
「嫌よ!私にもキスするまで追いかけてやるわ!!」
誰か!!誰か助けてくれ~!!
「とう!!ハッ!しまった!ここは寝室!?」
達哉はダブルベッドの方に逃げ、行き場を無くした
「キャハ!もう逃げられないわよ……大人しく、捕まりなさ~い!!」
ク!ヤられる!!
ピンポーン
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