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新選組幹部達は江戸に帰ってきた。そして、明日香は試衛館にお世話になる事になった。部屋は永倉の希望で同室である。
明日香は朝から、つねと一緒に炊事場に立っていた。
つね「明日香ちゃんは、お料理上手ね。直ぐにお嫁に行けるわね」
明「新選組で女中していましたから。でも、日向はもっと上手ですよ」
つね「そうなの?歳さんは幸せ者ね」
明「ふふっ。土方さんの溺愛ぶりは凄いですからね」
つね「あら、そうなの。あの歳さんがねー」
2人は、談笑しながら料理を作り、居間に運んだ。皆居間で食事を待っていた。
明「あれ?新八さんは?」
藤「まだ来てないよ」
明「仕方ないなー。起こしてくる」
明日香はバタバタと部屋に向かった。襖を開けると、永倉は布団に包まって寝ていた。
明「はー。やっぱり」
明日香は一度襖を閉め、永倉の傍らに座る。そして、永倉を揺すった。
明「新八さん、ご飯だよ。起きて」
しかし、永倉は起きる気配がない。明日香は布団を剥ごうと手を伸ばした。その瞬間、腕を掴まれ布団に引き摺り込まれた。明日香の視界が反転する。明日香は、永倉に押し倒されたのだ。
明「えっ!ちょっと新八さん?」
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