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「柊様…お食事をお持ちいたしました」
「そこに置いておけ…勝手に食うでな」
城の使いの者…1日中私の世話をして私を見張っている者たちだ…
「柊様…徳川家より便りが届いて降りますが」
徳川家…私をこんな所に閉じ込めた奴らが今更何の用なのだ
「そこへ置いておけ…勝手に読むでな」
しばらくして人の気配がなくなり戸を開け食事と便りを手にとった…
「徳川家め…くだらぬ事ではあるまいな」
便りの中身にはこう記されてあった────…
我が徳川家に捕らわれの身となっている柊
改まってそなたに頼みがある
そなたが捕らわれの身となって七年と言う月日がながれた
その間に今の世は
鬼に支配されつつある
「鬼…?戯けが鬼などこの世にいるはずがあるまい…」
文の続きにはこう書かれていた
そこでそなたの術を使い鬼を退治してもらいたい退治をしたあかつきにはそなたの望むものをさずけよう
「鬼を退治すれば…望むものが…自由が私の手にはいるのか」
私は牛車を出させた
「徳川家へ…徳川家へ急ぐのだ!!」
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