-恋-

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-恋-

「統領!!こいつが統領の言っていた女か?」 「娘よ名は何という?ワシ等は名がなくてな?肌色で呼んでんだ」 「私は阿部柊だ」 あのあと私は剛に連れられ剛の住まいに来ていた…住まいといってもほこらのような所だ、そこに入ると うじゃうじゃと鬼があらわれ 「俺は鬼の統領をしてんだ!!」と威勢良く剛が自慢してきた そして今にいたる訳だ 「お前ら気安く触るなよ?柊は俺のお気に入りだ」 「なっ…いつ私がそのような事を許した!」 「ん~?良いじゃねぇーか良いじゃねぇーか!」 剛は声を張り上げて笑った まったく勝手な男じゃ…だが悪い気はせんな すると私の腹の虫がなった…私は羞恥におそわれ剛から離れた 「なんだ柊お前腹が減っているのか?」 「へっ減ってなど…」 しかし腹の虫は抑えようとも抑えきれなかった 「なんだ柊の姉ちゃんは素直じゃないな!ほら俺が狩ってきたうさぎをやろう」 「山菜もあるぞ?食うか?」 剛の下部達が自分の食料をいるかいるかとせまってきた 「ご…剛!!どうにかしないか!!」 剛は立ち上がり私を持ち上げ腕の中におさめると 「今日は柊が仲間になった祝だ!テメェら持ち寄った食材で食事をつくれ!」 皆が賛同し準備にとりかかった 「まってろよ?柊に喜んでもらえるぐらい上手いのを作らせてやる!」 剛は歯をギラギラ輝かせながら私に笑いかけた 少し胸が高鳴った…
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