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ドッドッド……。
ボクの鼓動が早くなる
得体の知れない生き物の足音が大きくなる、心臓が破裂しそうだ、どうしよう、どうすればいい、分からない近付いてくる。
「フーッフーッフーッ…ヴルルル…」
どうしよう
どうしよう
どうしよう
・・・・・・・・・。
ボクは最悪だ。
最低の事をしてしまった、取り返しのつかない事を。ボクは犬を囮に逃げた、教室のドアから犬を廊下に投げた、無論犬は恐怖に脅え走り出す。
巨大な動物は走り駆ける犬を追って行った。
しばらくして離れた場所から甲高い犬の最後の鳴き声が聞こえた。
ボクは走った
遠く遠くに、自分が侵した過ちから逃げるように。
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