陽炎

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砂が周りへと飛び散る。 「!!」 涼介は目の前に現れた1つの影を見た。 全身フードを被り顔は見えない…だが、その手には剣が握られていた。 「(味方……?!)」 「おい、少し後ろに下がっていろ」 男の声だった。 涼介は痛む足を引きずりながら後ろへとさがる。 先程、フードの男にやられたのか、飛び散った砂は再び、集まり人型へと形を変えていた。 「おまえ、命中率低いんだよ」 「…遠距離型は命中させるの難しいんだよ」 「!」 涼介は後ろに誰か居ることに振り返る。 すると、そこには目の前に居るフードの男と姿が似た、また別の男が居た。 手にはフリスビーのようなものに刃物がついたものだ。 「5秒で消す…」「了解」
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