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『(うっ、目がぁぁぁぁぁ!近寄るな!邪気眼が発動するぅぅぅぅ!ジタバタしろ)』
「うっ、目がぁぁぁぁぁ!近寄るな!邪気眼が発動するぅぅぅぅ!」
俺は地面をジタバタする。
「え?え?何かわかんないけどホントに大丈夫?」
女の子に心配された。
お?まさかの逃げれるチャンス?俺は痛々しいが。命は惜しい。
『(ふっ、大丈夫さ!ついでに女の子に徐々に近づけ。)』
近付くの?大丈夫なのか?
「ふっ、大丈夫さ!」
それでも女の子に近寄った。何かノリで。女の子はな、何よといいながら若干退く。
『(その後は……襲え。)』
『よし!……って無理に決まってんだろが!』
こいつは真性の馬鹿か?
「ってうわっ!」
目の前がひっくり返る。こけたっぽい……
「ってぇ……ん?」
目の前にポニーテール。しかも俺が覆いかぶさるように。ポニーテールの顔が赤みを帯びる。
「きゃああああああ」
ガツッ!何かで殴られた。
「何この……展開……」
意識が消えゆく中、忠が呟くのが聞こえた。
『え?マジで襲ったの?冗談だったのに?そんなんバッドエンドになるに決まってんじゃん!マジウケる!』
奴の処刑が決定した。帰ったらだけど。
―任務失敗―
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