リルア

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「まぁ、お察しの通り仲間が必要なんだよ。」 「反乱でも起こすつもりなのか?」 「……わからない。でも権威を得ようとしているのは確か。」 「権威?」 「簡単に言えばブランド化だ。」 「えーっとつまり?」 「仲間を集めるにしても、王になるにしてもそれなりに信用が必要になるから国起前の貴族と結婚して、安定化を計ろうとしてんの。」 「なるほど。」 「……だからこの結婚は阻止する必要がある。証拠がなくてもこの時期の不自然さ、そして文句が言えなさそうな相手を選ぶ。確率はかなり高い。」 おまけにリルアの身も危ないってことね……
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