リルア

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「……私は貴族専用のクラスだから確率的に危ない。貴族同士の繋がりは深い。でもティルアとあなたは一般のクラス。繋がることはそんなにない。それに強さと年齢も繋がらない。」 「わかったわかった。何とかするよ。」 誰かいたっけなぁ……ていうか軽く国を揺るがす事態に関わっているような気が……やめよ。考えると震えが止まらなくなりそうだ。 「なら作戦でも立てるか。生徒会長、こっちに来ていいぞ。」 会長が正座から解放される。 理事長が何やら巻物らしき物を開く。 「地図?しかも家?」 かなり大きい……家、だよな? 「そうだ。ザリア家の詳細な地図だ。」 理事長がサッサと書き入れていく。 こうしてリルアの結婚阻止計画が始まった。
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