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『よし、どいつにしよう……』 校庭の端から生徒を眺める。 ざっと5、6人。何だろ?うろうろばらついて何か探してるようにみえる。 『なぁ礼二。魔法とか使ってる奴いないの?』 忠が聞いてくる。こいつは異世界に興味津々ですか。こっちは早く帰りたいのに。 見たところいなさそうだ。 『ははっ、残念ながらいねーよ。お前の夢みる異世界とやら……ってうわぁぁぁぁぁ!』 いきなり何か飛んできた。でかい氷のようだ。 俺はギリギリで走って避ける。これに潰されたらあっという間にお花畑行きの大きさだ。 『どした?』 『ゼェゼェ……何か氷が、降ってきて死にかけた……』 「そこのあなた!何覗いているの!?学校に許可なく侵入して何を企んでるの!?」 後ろを振り向くと女の子がいた。どうやらばれたようだ。ていうか不審者に初っ端からこの攻撃。おかしいだろ……
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