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ちぃちゃんはお願いします。
『神さま、私たちを助けて!』
ちぃちゃんの声が聞こえた山の神さまが頷きました。
「いいわ、私が力を貸すわ」
神さまもこの地に暮らす人たちが大好きだったのです。
「地震だ!」
ごごごという音と共に大地が揺れ始めました。
神さまは必死に大地を抱きしめました。
大地は一瞬揺れるのを止めました。
本来揺れるのよりもホンの1ミリ揺れは小さくなりましたが、それだけでした。
大地に乗っていたたくさんのものが壊れ、つぶれていきました。
神さまたちは嘆きました。
自分たちはなんて無力なんだろうと。
ちぃちゃんは知りませんでした。
たくさんの神さまがいると言うことは、1人1人の神さまの力は、とっても小さいんだということを。
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