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閑散としたカフェ。
それもそのはず、今は14時半を過ぎている。
なんで私がこんな時間にカフェ、しかも社内にあるカフェに来ているのかというと…。
「あーマジ有り得ない!!いくらなんでもこんな時間に休憩出さなくっても良いじゃんかっ」
包み隠さず文句をぶちまけているのは私、結城 春。
隣で苦笑いしながらバケットをちぎっているのは入社式の日から仲良くなって今では私とコンビ扱いされてる、白石 零華。
その名に相応しいぐらいの美少女で、羨まれたり、妬まれたりして大変そう…。
私は普通で良かったと思う。
「仕方ないよー、お昼は混むからどうせ時間かかるなら先に"お客さん"を整理してから行けって言われちゃったんだから」
「だからってこんな時間じゃ逆にお腹空かないよぉ…」
「そんなこと言いながら、ちゃっかりデザートまで注文したのはどこの誰かしら?」
私は聞かぬふりをしながら運ばれていたパスタを完食した。
注1:お客さん=仕事の書類関係
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