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「N様、そのポケモンは…?」
少し離れた場所から七賢人の一人、ロットが現れ、質問した。
「この子の仲間が人間に捕まったらしい。…とても悲しんでいるよ」
そう言ってNはチョロネコの頭を撫でた。
「そうですか。それで、どうなさるのですか?」
「…。そうだな。キミはどうしたい?」
Nはチョロネコに聞いた。チョロネコはしばらく考えたあと、Nに寄り添った。
「…、そうか。キミの心の傷が癒えるまで、ボクと一緒においで」
「………」
その様子をロットは黙って見ていた。
「N様、そろそろ時間です。ゲーチス様の演説が始まります」
「うん。行こうか」
Nとチョロネコ、ロットは近くのカラクサタウンを目指して歩き出した。
カラクサタウンのポケモンセンターにいるブラックとホワイトは図鑑を開いてチョロネコの生態を調べていた。
「えーと、チョロネコの図鑑説明は…、へぇ。愛くるしい仕草のポケモンなんだぁ。本当だ。可愛いね!」
ブラックはチョロネコとコミュニケーションをとろうと手を出した。チョロネコはフンフンとブラックの手を嗅ぎ、それからは自分の毛繕いをしはじめた。
「ま、最初はこんなもんだよな」
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