プラズマ団、ゲーチス

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ブラックとホワイトはプラズマ団が演説の準備をしている場所についた。その聴衆の中にはNとチョロネコも紛れ混んでいた。そして、演説が始まった。 「ワタクシはゲーチス、プラズマ団のゲーチスです」 大きなマントに大きな目の模様といった、異様な風貌をした威厳のある男性が語りはじめた。 「今日、皆さんにお話するのはポケモンの解放についてです」 「え?解放?」 「何だそれ?」 聴衆はざわつきはじめた。 「我々、人間はポケモンと共に暮らしてきました。お互いを求め合い、必要とし合うパートナー…、そう思っておられる方が多いでしょう。ですが、本当にそうなのでしょうか?我々、人間がそう思い込んでいるだけ……。そんなふうに考えたことはありませんか?」 ゲーチスは聴衆を眺め一息ついた。そして、また語りはじめた。 「トレーナーはポケモンに好き勝手命令している……。仕事のパートナーとしてもこきつかっている……。そんな事は無いと、誰がはっきり言い切れるのでしょうか」 聴衆はもっとざわついた。 「いいですか、皆さん。ポケモンは人間と異なり、未知の可能性を秘めた生き物なのです。我々が学ぶべきところを、数多く持つ存在なのです。そんなポケモンたちに対し、ワタクシたち人間がすべきことは何でしょうか」
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