プラズマ団、ゲーチス

3/4
前へ
/140ページ
次へ
「もしかして…」 「解放?」 「そうです!ポケモンを解放する事です!!ポケモンと正しく付き合うためにどうすべきか、よく考えてください。というところでワタクシ、ゲーチスの話を終わらせていただきます。ご静聴、感謝いたします」 ゲーチスと数人のプラズマ団は列を作り、去って行った。N以外の聴衆はお互いに話しながらその場を離れた。 「解放…?ポケモンを?」 ブラックはゲーチスが話していた場所をぼんやりと見つめ、呟いた。 「…そんな。やだ。私、ポケモンと一緒にいるのが好きなのに」 ホワイトが言った。 ブラックはモンスターボールを取りだし、ハーデリアを外に出した。 「なあ、ハーデリア。ポケモンは人間と一緒にいない方がいいの?人は人、ポケモンはポケモンとだけ生活していた方が幸せなの?」 ハーデリアはブラックを見つめた。そこにNが近づいてきた。 「キミのポケモン、いま話していたよね……」 「え?話したって!?」 ブラックは驚いた。 「…そう。キミたちにも聞こえないのか」 「あの、あなたは?」 ホワイトが聞いた。 「ボクの名前はN。…それってポケモン図鑑?」 ブラックとホワイトが身につけていた図鑑を見つけ、Nが聞いた。 「そうだよ。アララギ博士がくれたんだ」 ブラックが言った。 「ポケモン図鑑ね…。そのために幾多のポケモンをモンスターボールに閉じ込めるんだ。ボクもトレーナーだが、いつも疑問で仕方ない。ポケモンはそれでシアワセなのかって」 Nは一気に話した。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加