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「もしかして…」
「解放?」
「そうです!ポケモンを解放する事です!!ポケモンと正しく付き合うためにどうすべきか、よく考えてください。というところでワタクシ、ゲーチスの話を終わらせていただきます。ご静聴、感謝いたします」
ゲーチスと数人のプラズマ団は列を作り、去って行った。N以外の聴衆はお互いに話しながらその場を離れた。
「解放…?ポケモンを?」
ブラックはゲーチスが話していた場所をぼんやりと見つめ、呟いた。
「…そんな。やだ。私、ポケモンと一緒にいるのが好きなのに」
ホワイトが言った。
ブラックはモンスターボールを取りだし、ハーデリアを外に出した。
「なあ、ハーデリア。ポケモンは人間と一緒にいない方がいいの?人は人、ポケモンはポケモンとだけ生活していた方が幸せなの?」
ハーデリアはブラックを見つめた。そこにNが近づいてきた。
「キミのポケモン、いま話していたよね……」
「え?話したって!?」
ブラックは驚いた。
「…そう。キミたちにも聞こえないのか」
「あの、あなたは?」
ホワイトが聞いた。
「ボクの名前はN。…それってポケモン図鑑?」
ブラックとホワイトが身につけていた図鑑を見つけ、Nが聞いた。
「そうだよ。アララギ博士がくれたんだ」
ブラックが言った。
「ポケモン図鑑ね…。そのために幾多のポケモンをモンスターボールに閉じ込めるんだ。ボクもトレーナーだが、いつも疑問で仕方ない。ポケモンはそれでシアワセなのかって」
Nは一気に話した。
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