恋とゆうのは複雑なものだ

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  “一人じゃない。俺が居る” …そんな風に言ってくれた君は きっとあの子と付き合ってしまえば 忘れてしまうのだろう。 一一一一一一一一一一一一一……‥‥ 「中島っ!」 「山田ー」 俺はクラス替えをしてから教室で一人だ。 そんな事を友達の山田に相談したら 暇があれば俺に話し掛けに 来てくれるようになった。 「中島ってさ…好きな奴居る?」 「え、?あ、あぁ居るよ」 「誰っ!?」 “山田だよ” 心の中で呟いた。 でも口には出来ない事なんて 分かってるんだ。 「…秘密。山田は?」 「居るぜっ♪」 楽しそうに笑う君。 「山田が教えてくれたら教えるよ」 にやにやと表情を作る。 「俺はー…」 (お願い、中島だと言って) 俺の願いは 「大ちゃん!」 届かなかった。  
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