恋とゆうのは複雑なものだ

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  そんなある日。 初めて山田とプライベートで 遊ぶ事になった。 二人でファミレスに入って 進路の事や学校の事、そして 大ちゃんの話をしていた。 「メールしたら?」 「は、はずい…から無理!なんか照れるでしょ!」 そんな乙女チックで可愛い山田に くすりと笑みが零れる。 「でも、そっちのが話題も広がるんじゃない?」 「そ、か。よし、メアド聞く!」 「その意気だ!!」 あぁ、照れたように笑う君が愛しいよ。 その笑顔を俺に向けてよ。 「…山田は進路どーするつもり?」 「迷ってる。今の時代、大学行ったって就職も碌に出来ないでしょ。かと言って大学行って有利じゃないって言ったら嘘になる」 うんうん、と俺は頷く。 「…あ、大ちゃんが行くとこ行けば?」 「うお!」  
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