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2月13日…伝説のバレンタインデー前日
僕は中学二年の時、ブラスバンド部に在籍していた
部活は朝練もあり、放課後も6時過ぎまでと、結構ハードだった
その日も6時過ぎまで練習していた
「はぁ、やっと終わった 」
僕がため息まじりに口にだす
すると友達の小林が
「キノちゃん、今日暇?」
「えっ?今日?
別に帰っても何もする ことないけど」
「ほんならちょっと買い物行こうや」
「買い物?何を買うねんな?」
「いや…とりあえず行こうや」
そう言われ、僕は小林に近所のショッピングセンターに連れられていった
店の中に入ると、突然小林が
「キノちゃんごめん、ちょっと買ってくるから、あそこの本屋で立ち読みでもして待っててや」
「何で?俺も行くで」
「いいからいいから」
小林は僕の背中を押しながら、本屋に向いて歩かせた
そして小林は食料品売場に姿を消した
怪しい…
絶対に怪しい…
そう思った僕は、ばれないように小林の後をつけた
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