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2月14日…伝説のバレンタインデー当日
「おはよっす」
「おいっす」
僕と小林は、いつものように部活の朝練のため学校へ向かった
学校に着き、音楽室に向かおうとする僕に小林が
「ごめんキノちゃん、先に行っててや」
「えっ?昨日からお前おかしいぞ。なんか隠し事でもあるんか?」
「ないって!あるわけないやん…ハハッ」
そう言い残し、小林は自分のクラスの方向へと足早に歩いていった
僕はすぐにぴんときた
(どうせチョコを机の中に忍ばせるんやろ)
と、思いつつ小林の小さくなっていく背中を見ながら、ため息をついた
そして朝練が始まると同時に小林が帰ってきた
何事もなく朝練も終わり、小林と一緒のクラスの僕は教室へと向かった
一時間目のチャイムが鳴り授業が始まった
僕は授業そっちのけで小林を観察していた
しかし一時間目は全く動かなかった
二時間目も始まり、僕はまた、小林がいつ動くかをずっと観察していた
しかし、二時間目も終わってしまった
小林は動き気配すら感じさせなかった
だが、次の三時間目の授業で伝説がおこった
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