伝説のバレンタインデー

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「マジで?キノちゃんもいたん?」 「いや…俺はまぁ、いたと言えばいたかな。でも俺は本屋にいたから」 (クソッ、何で俺がかばわないとあかんねん) すると小林が 「俺も本屋に行っとったんや!」 「絶対小林君やったもん」 女子生徒が涙目で訴える 「かわいそう~」 「小林認めろや!」 小林は顔を真っ赤にして 「はぁ?行ってへん言うてるやろ!本を買いに行ってたんじゃ!」 「じゃあ何の本買ったか言ってみろよ」 「えっ?」 小林がドキッとした表情になったが、そのまま返答した 「あれやん。あの、マンガのなんや、その~…思い出した!鉄拳チンミ?」 「フフッ」 思わず僕は吹き出してしまった (なんやねん鉄拳チンミって?普通そんなマンガ出てこんやろ?そもそも鉄拳チンミ?って、何で疑問形で言うねん?) 「そんなら今から鉄拳チンミ持ってこいよ。ほんまに買ったんやったら持ってこれるやろ」 「はぁ?お前子供か!」 (お前もや!) と、今思えばツッコんでやればよかった
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