195人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
翌日学校にて…
「キノちゃん、これ見てや」
突然大迫が、手紙とヘルメットと木製の看板を僕に見せてきた
「何これ?」
「昨日言うたやろ、おもろい遊び思いついたって」
「だから何やねんて?」
「まずこの手紙に、架空の愛のメッセージを書くねん」
「はぁ?」
「そしてある男に渡す」
「…意味が分からんねんけど」
「その男とは、うちのクラスで一番モテなさそうな山本」
僕は大迫が何を言ってるのか全く分からなかった
「大迫、お前さっきから何を言っ…」
「オッケー シャラップ オッケー」
「…あのなぁ」
「早い話がな、山本に嘘のラブレターを書いて、指定の場所に呼び出して、どっきり大成功!と、書いたヘルメットと看板を出して笑おうって話や」
…僕はその瞬間に小林の悲劇のバレンタインデーを思い出した
そこに上田がやってきた
「大迫、昨日言ってたおもろい遊びって…」
「おぉ!上田っちカモ~ン」
「……………」
大迫が上田に遊びの趣旨を伝える
「お前、笑いの達人やな」
「ぶへへへ~。そんじゃ早速書きましょか」
最初のコメントを投稿しよう!