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※【山本君へ
ワタシは近くの女子高に通う、二年の美紀といいます。あなたを初めて電車で見た時からワタシ…恋しちゃいました。責任とって下さいね!今日の4時に森山公園で待ってます!絶対きてね。
美紀より】
「上田、これはキタやろ?」
すると上田が
「お前、恋の伝導師やな」
(どこかじゃ!)
僕は間髪入れずに、バカ二人に心の中でツッコんだ
「でも、どうやって渡すねん?俺らが渡したら不自然ちゃうか?」
僕が大迫に問い掛ける
「キノちゃん、お前は全然分かってないわ。まぁここで見てろや」
そう言い残し、大迫は山本に近付いていった
「おう山本山」
(さぶっ)
「あっ、大迫君どうも」
「山本、さっき校門で女の子がお前に手紙を渡してほしいって言うからもらってきたぞ。ほら」
そう言いながら手紙を山本に渡した
「えっ?ほんまに?マジで?」
「ジ~マ~でや」
山本が一瞬にやけたのを僕は見逃さなかった
大迫が僕らの方へ戻ってきた
「いやぁ、放課後が楽しみやな」
…こいつも小林タイプやな
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