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「うっほほ~い」
大迫がアラレちゃんのようなかけ声と共に、山本に駆け寄った
「山本~!何してんねんこんなところで~!」
山本は目を点にして
「大迫君?なんなんその格好」
「山本山!いや、マウンテンブック!俺の質問に答えろ!ここで何をしてんねん?
「マウンテ…?
いや、ちょっと待ち合わせを…あれ?大迫君、なんなんその看板?どっきりて書いてるけど、まさかこれどっきりなん?」
大迫は目を泳がせながら
「わけのわからんことを言うな。俺はたまたま通りかかったんや」
上田が僕に
「…もうばれてるやん」
「っていうか看板出す前に字を読まれとるやん」
そして山本が
「キツイしゃれやわ~!」と、言いながら帰ろうとする
大迫が必死になって止めようとする
「ち、違う山本!どっきりとちゃうねん!むしろ俺がどっきりにひっかかってるねん!」
僕らは
「あいつばれたのに何を粘ってんの?」
「分からん。あいつ自身がどっきりにひっかかったって意味も分からん」
結局山本は帰ってしまった
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