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「今日の俺は絶好調やで」
と、自信満々に小林が言う。そして僕らは、大阪の北摂方面のとある山に向かった
目的地に行く途中、決まって吉野家で牛丼を食べた
そして食べながら小林が一言
「キノちゃん、俺は今日…山の主になるからな」
(…なったらええがな)
「キノちゃんも早く免許取得せなあかんで」
「…そうやな」
そう、先程も言ったが…僕は免許を持っていなかった。
「キノちゃん、車何乗りたいん?」
「俺?別に軽でもなんでもいいけどな」
「でやねん!なんでやねん!」
「なんで二回言うねん?」
「男やろ?男やったら走り屋にならなあかんわ」
「それこそなんでやねん!」
「まぁ、とにかく今日は、キノちゃんに男の走りを感じさせたるわ」
「…いや、だから俺は別に、普通に走ってくれたらそれ…」
「でやねん!なんどぅぇやねん!」
「ププッ。意味分からんねんお前」
「まぁええわ。ほな行くで行くで~」
「…テンション高っ」
そして僕らは山に向いて再び走り出した
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