伝説のクラッシュ

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山道に入ると同時に キュルルルッ!! ヴォーーン!! 激しい音が響き渡る すると小林が 「来たで来たで~。このサウンド~。でへへ~、たまりまへんな~。なぁキノちゃん?」 「…………………」 僕は聞こえないふりをした 山道の途中に広い駐車場があり、そこに走り屋が集まってくる 「おぉ、キノ!小林!」 「おぉミドやん!」 僕らの前にバイトの先輩の緑川さんがやってきた 緑川さんも走り屋で、車はマツダのロードスターに乗っている 「ミドやん、俺とバトろうや」 「はぁ?俺に勝てるのはセナだけやぞ」 (…はぁっ。俺とお前らの温度差を感じてくれや) すると緑川さんが 「キノ、俺の車乗れ」 「はっ?何でですの?」 「小林にハンディやらなあかん。キノが乗ったらちょっと重くなるから、ちょうどいいやろ」 それを聞いた小林が 「あっ?上等や!このケントデリカットメガネ野郎!」 「お前…それは先輩に対して、いくらなんでも言い過ぎやろ」 「うっさいケンデリ!さっさと勝負すんぞ!」 「略すな!…キノ、助手席に乗れ」 「…はいはい」
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