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「小林、お前が前走れや。俺が後から追いかけるから。まっ、結果は見えてるけどな」
「マジでおい!ケンデリぃ!メガネ叩き割って、顔にマジックでメガネ書いたろか!」
「ププッ」
思わず僕は吹き出した
「…コノヤロウ。キノ、悪いけど俺、本気で走るからな」
「えっ?何をそんなに熱くなってはるんですか?」
「小林ぃ!行けや!」
緑川さんの掛け声と共に、小林が思いきりホイルスピンさせて走り出した
その後を緑川さんもホイルスピンさせて走り出す
道は下り坂なので尋常じゃないスピードが出ている。
まずは左カーブ
小林のスカイラインのブレーキ音が響く
キュルルルッ!!
キレイなドリフトだ
続いて緑川さんも
ギョパパパッ!!
負けじとドリフトをする
「あいつ上手くなってるな…キノ、本気出していいか?」
「…………」
正直、返事をする余裕はなかった
(こいつらバカだ。スピード100㌔以上出てるやん。カーブの度に気分悪なるし…やばい!吐きそうや。いっその事、ケンデリの頭からぶっかけたろか)
そして長い直線の後のカーブで、事件は起こった…
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