伝説のクラッシュ

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キキキ~~ッ!! ガッシャ~ン!! 突然クラッシュ音が聞こえた すぐに緑川さんが 「小林!やってもーたんちゃうか!?」 僕らが追い付いた時、スカイラインのフロント部分が、ガードレールに突き刺さり、無惨な姿に変わり果てていた 僕らは慌てて 「大丈夫か小林!?」 すると運転席から小林が降りた 「ぅわぁ…やってもーたわ」 「ケガはないんか?」 「それは全然大丈夫やけど…俺のスカイラインが」 「とりあえずJAF呼ぼうや」 それからJAFを呼び、車をレッカー車に積み込んだ その間、小林の目は死んだ魚のようだった その姿を見て、僕は悲劇のバレンタインデーを思い出した その後、スカイラインは修理に出され、直るまでの間は、代車で我慢するはめになった 代車はカリーナという車だった 僕は (これでしばらくは山にいかんでいいわ) と、内心めちゃめちゃホッとしていた しかし翌日、その考えの甘さを痛感することとなる
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