伝説のクラッシュ

9/12

195人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
「キノちゃん運転してや」 僕は耳を疑った 「………はっ?何を言ってんだ??」 「いや、キノちゃんが運転してや」 「……ハハハ。何言うてんねんお前?俺無免許やで」 「いや、いけるいける。っていうか、いっとくやろ」 「はぁ!?マジで何を言うてんねん!俺は正直、ハンドルすら握ったことないねんぞ!」 「見てみ。こんな夜中や、一台も車走ってないで」 「そうゆう問題ちゃうねん!無免やし、運転の仕方も知らんねん!」 「おっちゃんに任しとけ!」 「いや、無理やろ…乗る気もないし」 「いやいや、一回だけ一回だけ、マジで一回だけ」 「何回言うねん!…マジで事故っても知らんぞ?」 「でへへ~。大丈夫やって、オートマやし」 「…はぁっ。嫌な予感はしてたんや」 「でへへ~」 僕は渋々、小林の代車の運転席に乗り込んだ
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

195人が本棚に入れています
本棚に追加