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「キノちゃんいいか?左のペダルがブレーキで右がアクセルな。ほんでギアをD(ドライブ)に入れたら夢の世界にレッツゴーやからな」
「…ほんまに知らんからな」
僕はそう言い残し、ギアをDに入れ車を発進させた
「…おぉ~!走ってる走ってる」
「キノちゃん、この道はひたすら一本道やから簡単やで」
「ははは。なんかおもろいど」
「そりゃそ~や!免許欲しくなってきたやろ!?」
「おもしれ~」
出だしは順調だった。
…そう………出だしは
「キノちゃん、もうちょっとスピード出してみぃな」
「えっ?今何キロ出てる?」
「40」
「オッケー!ちょい踏み込んでみるわ」
僕は一気にアクセルを踏んだ
みるみるうちにスピードが増していった
「おっ?やるねぇキノちゃん」
「えっ?そんなスピード出てるか?」
正直、バイクと違って車は体感速度が全然違っていた。この時スピードメーターは100キロを指していた
「よっしゃキノちゃん、あの先の交差点を左に曲がってや」
「おぉ、分かったぁ」
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