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中学二年の時の話
またもや小林が絡む話だ
ちょうど中間試験の期間中だった
(あ~、テストだるいわぁ。次のテストは社会か。まぁ、テキトーに頑張ろう)
「キノちゃん!」
「ん?おぉ小林、どしたん?」
「次の社会のテスト勝負しようぜ」
「勝負?テストの点数で?」
「ちゃうちゃう、点数じゃない」
「点数以外に何を競うねん?」
「おもしろ解答」
「おもしろ解答?」
「そうや」
おもしろ解答とは
問題に対して、いかにおもしろい解答を書けるかという、至ってシンプルなバトル
「次は社会やからネタは豊富やで」
「…お前、ほんまにあほやな。絶対負けへんからな!」
「やる気満々やん!ただし!ネタは一個しか書いたらあかんルールな。それ以上は…」
僕はこの時、すでにネタを考えており、小林の話を最後まで聞いていなかった
(俺は絶対勝つ!)
なぜか僕はやる気満々だった
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