伝説の男……の、親父

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「キノちゃん、食べようぜぇ~!」 「キノ!食え!食え!」 「…いや、今日の昼も確かラーメ…」 「キノ!ごちゃごちゃ言うな!食ったらいいんや!」 そう言い残し、馬は奥の部屋に消えていった 僕は小声で小林に 「小林、今日の昼間ラーメン食べて、また夜もラーメンなんか?」 「えっ?なんかおかしいか?俺ん家三日連続ラーメンとかあるで」 「…ほんまに言うてんの?」 「大丈夫やって!親父は昔、ホテルの料理長やってたから味は確かやで」 (ほんならラーメン以外の料理作れるやろ!!) 隣の部屋から親父の声が聞こえてきた 「おい、軟弱な食べ方せんとがっつりいけよ~!おかわりもあるからな~!」 「…小林、俺帰ってもいいか?」 「でやねん!なんでやねん!」 その時、親父が戻ってきた 「キノ!ビール飲めビール!」 「へっ?あの、僕未成年なんすけど…」 「軟弱やの~」 (そればっかりやん!) 「キノちゃん飲んどくやろ?俺は毎日飲んでるで」 (どんな親子やねん!)
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