195人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
中学三年夏休みの部活…
「でへへ~、キノちゃん死ねや~!!」
バッシャ~ン!!
「痛っ!!冷たっ!?
小林!くそが~!」
バシャッ
「冷たいぜぃえ~!!」
…僕らはブラスバンド部だった
クラブを引退もせず、毎日小林と水爆弾戦争をしていた
~~水爆弾戦争とは~~
風船の中に水を入れ、それを標的に目掛けてぶつける…いたってシンプルなバトル
標的にぶつかった時に、風船が弾けて水浸しになる姿を見るのが最高だった
たまにボールみたいに跳ね返る不発弾もある
「キノちゃん、ちょっと休戦しようや」
「そうやな」
僕らは一階に設置されている冷水機で水を飲み、ちょっとの間雑談をした
「キノちゃん」
「あっ?」
「なんか二人で水爆バトルって虚しいな?」
「それを言うなって!みんなめちゃめちゃノリ悪いからなぁ…」
「もっとクラス中を巻き込んでバトりたいわぁ」
その小林の一言で、僕はひらめいた
「おい小林!」
最初のコメントを投稿しよう!