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風船を買った僕らは学校に戻り、綿密な打ち合わせをした
「いいか小林。あそこの階段を降りていく奴を狙い撃ちやで」
「でへへ~。キノちゃん、やっぱりキノちゃんめちゃめちゃな奴やな~」
「君には負けるよ」
僕らがこれから何をしようとしているか
まずは作戦A
~~~作戦Aとは~~~
誰でも構わず見かけた人に、後ろから水爆を投げるという、とても悪質な作戦だ
しばらく張っていると人の気配がした
「小林、誰か来たぞ」
「おっ?誰や誰や?」
僕らは階段の隙間から覗いてみると…
「!!??」
僕らは目を疑った
階段を降りていく男は、僕らの学校で一番の不良の谷口だった
「…キノちゃん?これはやばいよな?」
「っていうか、何で夏休みに谷口が学校におるねん!?」
「いきなりハードル高すぎるわ!キノちゃん、ちゃう奴にしようや!」
「小林…俺は今まで、お前の親父に軟弱や軟弱やって言われ続けてきた。
それも今日で終わりや…」
小林が驚いた顔をして僕に一言
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