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なんと、小林が立ち上がったタイミングと、谷口がこちらを見上げたタイミングが見事にシンクロしたのだ
「…き、キノちゃん?」
「小林…逃げろ、としか言われへん」
谷口は階段を駆け上がってきた
「小林~!!マジでお前しばきまわしたる~!!」
「やっべ~!!」
小林が走り出した
しかし次の瞬間、小林がとんでもない一言を口にだした
「キノちゃん!だから俺はやめとこうってゆったやん!!」
「!!!???」
なんと、小林は大きな声で僕の名前を叫んだ
しかも僕が差し金だということも
そして再び谷口の怒声が響き渡る
「あっ?木下もおるんか?二人まとめてやったんぞこら~!!」
「マジで!?」
僕も慌てて走り出した
そして小林に
「お前何ゆってんねん!?」
「でへへ~、キノちゃんゆうてもうたわ」
「お前どこまでアホやねん!」
「キノちゃん、もしこの場は逃げれても俺ら学校来られなくなるな!でへっ」
「………笑い事か!?」
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