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[3-D]
教室の前に立ち止まった。昨日のあの事が脳裏をかすめた。
内心ドキドキしながら教室の扉に手をかけた。
ガラガラガラ
大きな音をたてて扉が開いた。
目に飛び込んできた光景は、俺を見つめる数十人のクラスメイト達だった。
「バイオレンスボーイ拓也とうじょ~~~~!!」
第一声は秀雄だった。
そうだ、思い出した……37番は秀雄の番号だった。
数人のクラスメイトが笑っていた。きっと昨日の事でだいぶ俺は悪者にされただろう……もし仮に秀雄達が俺だけを悪者扱いの話をしていたとしても、今更俺は反論出来ない。
俺は帰ってしまったんだから。
俺はシカトして自分の席に座った。
幸い、たまにドラマで見る、机の落書きや机の中に何かを入れるなどの事はされてなかった。
「拓也来たから後は6人だね~~」
クラスの数人の女子が黒板の前に集まって何かを書いていた。
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