スタート

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「よ!拓也。何か楽しみだな!」 俺に話かけて来たのは29番の宮崎 聖 俺と出席番号が続いているため、このクラスで最初に仲良くなった奴だ。 「だな。ね、あいつら何書いてんの?」 俺は黒板前の女子達を指差して、聖に尋ねた。 「ああ、来た奴マークしてるだけだよ。お前が今来たから、黒板のお前の席の印を塗り潰してんだ。」 なるほど、確かにみんな席に座らないである程度の集団を作って話をしている。 誰が来たか分かるように印してるんだな。 「今50分かぁ、あと10分だなぁ。あぁ楽しみだ!」 聖は興奮していた。感情の豊かな奴だから、俺は特別驚きもしなかった。
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