12人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
そいえばあの女子達、あと6人って言ってたな。あと誰だ?
俺は席を立って黒板の方に向かった。
「おい拓也!」
秀雄が話しかけてきた。
「あ?」
無愛想に俺はそう返した。
すると机の上に座っていた秀雄が、こちらに歩いてきた。
「よくノコノコと来たな。今なら誰も止めに来ねぇぜ?続きやらね?」
「続き?」
続き………どうせ喧嘩の事だろう。こんな事しか頭に浮かばないなんて、どうしようもないバカだとつくづく思った。
「聞いてんのかよ?おいこら!」
秀雄が胸倉を掴んできた。俺は秀雄を睨みつけながら胸倉を掴んでいる腕をつかんだ。
「ちょっと止めなよ!何でそんな事しか出来ないの!?」
止めに入ったのは委員長の二宮。
赤い眼鏡と高身長が目立ち、女子の中ではかなり高い。正直俺と背が変わらない。
最初のコメントを投稿しよう!