スタート

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「おいおい!誰か嘘ついてんじゃねーか?さっさと出ろよ~!」 そう言ったのは秀雄だった。 「仕方ないわ。前後の人とアドレスを見せ合って下さい。それで誰もいなかったら、もう一度考えましょう。」 二宮がそう言うと、クラスが騒がしくなり、前後で犯人探しが始まった。 「拓也。私たちは別にしなくて良いよね。お互い持ってないし。」 そう言ったのは俺の席の前の本田 優美。 前髪がパッツンのボブヘアーの女の子だ。 席は近いが、俺達はそこまで仲は良くない。悪くもないが。 「ああ。俺達は大丈夫だ。」 だが、俺達は数秒で終わってしまい、みんなが終わるのを待つ間、一応にと聖とも確認した。 これでともかく俺達3人は犯人じゃないのが証明された。 「どうでした?誰かいました?」 「「いなーーーい!」」 何人かの声がハモった。 だが、これでまた振り出しだ。
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