スタート

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俺は二宮達の会話を聞きながら、皐月の事を見ていた。 皐月はずっと下を向いていた。 「おい拓也!」 「へっ!?」 聖の一言で我に返った。 「な、なんだよ?」 「時計見ろ!12時に鳴る。」 俺は時計に目をやった。きっとその瞬間、俺以外のメンバーも時計を見ていただろう。 12時まで…………あと1分を切っていた。 チッ そして、針が動いた。 キーンコーンカーンコーン 12時になり、チャイムが鳴った。 やはりおかしい。いつもはこんな時間にチャイムなんか鳴らないはずだ。 その時だった。 ドオォォォオォオ!!! 突然地震が起こった。 今まで体験したことのないほどの巨大な地震だった。 「きゃあああ!」
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