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なにせ、近藤はこの店では滅多にビールを頼まない。その滅多に無い事が今日やってきた訳だ。
「はい、かしこまりました。３人分で宜しかったですか」
「うん、宜しく」
そう答える近藤に、
「すみません、私の分はいいです。お酒はあんまり…」
女性が申し訳なさそうに言った。
「まぁまぁ、遠慮なさらずに。ささ、奥に行きましょう」
「所長、女性の意見を無下に流すのは良くないですよ」
美青年は無理強いする近藤に顔を曇らせながら言った。
「なんだい、更木君ここではどう言えと言うのかな」
「それは…」
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