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『ふぅ…また、迷い込んできたのね』
小さな少女が呟く場所は、灰色に包まれた小さな焼け野原。
溜め息をするとどこかへ歩いていってしまった。
そこは、死後の世界。
生前に何らかの思いを残して死んでしまった者たちが集う場所。
痛みと苦痛を伴う中で、大切なものを思い出していく者。
一時の快楽に身を委ねる者。
新たな幸せを見つける者。
そんな者たちが集まり、自らの為に戦っていく世界。
このお話は、そんな世界に住む少女と、その少女に助けられながら
我が道を進んでいく、迷い人達のお話。
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