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『見つからない…』
少女の独り言が森の中を木霊する。
『おかしいなぁ…確か、こっちの方で反応がしたんだけど…』
辺りを簡単に見回すも目的の姿は見当たらない。
彼女が頭を悩ませていると茂みからガササ…と音がする。
『…?あ、もしかして、今回の迷い人さん?』
少し表情を明るくする少女。
茂みの下へ駆けていけばそっと中を覗いてみる。
「キキキー!!」
『きゃあ?!』
茂みから出てきたのは彼女が探していた存在ではなく、なんとモンスターだった。
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