だるまさんが掴んだ

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「ムキムキって程でも無いんじゃない?」 ふ…不覚… ま、頭撫でてやるか。 何これサラサラだな。 「なぁ。シャンプー何使ってんの?」 「パンテーソ。」 「ああ、14日でサラサラになるっていうパンテーソか。」 「うん。何で?」 「いや、髪がサラサラだな~って。」 「…ありがと。」 しばしの沈黙。 「なぁ。」 「んー?」 「アレやろうぜ。」 「アレってどれ?」 「だるまさんが掴んだ。」 「…懐かしいね。」 「あぁ。俺が唯一美月に勝ったゲームだ。」 「…髪の色。戻していいかな。」 「ウチの校則は緩いんだぜ。駄ー目ーだー。」 「これ、結構目立つんだけど。」 「駄ー目ーだー。」 美月が俺の太股を抓る。 「いったぁ!!」 「さ、だるまさんが掴んだやろうよ。私が鬼やろうか?」 美月は珍しいタイプ(?)だ。自ら鬼に立候補は当たり前。 「あぁ。頼む。」 さて、ボディタッチ大会だ。 はぐしてやろう。 抱き着いてやろう。 俺、下心丸見えじゃねぇか。
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