始まりの日

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「うっ...」 俺は重い瞼を開けた。 窓からは眩しい光が指していた。 時計を見ると9時を回っていた。 「うぉっ!!!遅刻だぁ!」 俺は飛び上がったが、すぐにあることに気付き静止した。 「あっ!そういえば、昨日中学卒業したんだった」 ━━━━━━━━━━━ 卒業式、当日。 朝みんなが教室に集まる。 俺は少し早めに学校に向かった。 いつもより早いはずなのに 半分近くの人がいた。 いつもは黙って入る教室にも今日で最後だと思うと言わないわけにはいかなかった。 「おはよー」 俺は教室と仲間達に元気よくはっきりと挨拶をした。 「「おはよー」」 みんなから挨拶が返ってきた。 なんだか嬉しい…/// 俺は最後という悲しみと挨拶の気持ち良さを胸に抱え、自分の席に向かった。 席は窓際の一番後ろ。 俺にとってこの席はとても楽しくて気持ち良い場所だった。 そんな事を考えていると俺の近くに見慣れたロン毛野郎が出現した事を感じとった。
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