始まりの日

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「よぉ、凱!!」 俺に話しかけてきたこいつは 俺の幼なじみで一番仲が良い。 名前は…気長 賢真(キナガイ ケンマ) 「ういーっす」 俺は軽い挨拶を返した。 賢真は俺の前の席だ。 だから授業中もずっと話していたのを思い出す。 「おい。凱??何ボーっとしてんだよ」 俺は思い出に浸っていた。 もぅ…卒業なのか… そんなところに担任が教室に入ってきた。 「よーし。みんな席につけ!今から最後の出席確認を行うぞ!!」 先生は自慢の大きな声で生徒一人一人の名前を言っていった。 みんな先生に呼ばれる度にいつもにない大きな返事が返ってくる。 中にはもう出席確認だけで泣いてる人もいた。 出席確認が終わり、俺達は卒業式会場へと向かう。 俺は教室にお別れをして、教室をでた。
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