親愛なる頼もしい君へ

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親愛なる頼もしい君よ。 そんなに奥歯を噛みしめてどうしたの? そんなに頑張らないで。 お願いだから… この前見せたあの微笑みを もう二度と見せないつもりかい? そんなの意地悪だ。 親愛なる頼もしい君よ。 君は強い。 嵐や洪水よりも強い。 でもね、 強すぎた君は 君を誰にも近づけられなくたったのに 気付いているかい? 僕は気付いていたよ。 だって僕は 近づけられなくなった1人だから。 ごめんね。 これから君の所に行くから。 先に歩いてていいから。 全力で追いつくから。 だから涙跡(アシアト)だけは残しておいて。 僕はその涙跡を追いかけて行くから。 そして そばに行って涙跡を消すから。 君が泣く代わりに 僕がそばで笑わしてあげるから! 消えないで! 親愛なる頼もしい君よ!
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