糞教師鈴木の思惑

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  ガンッッ! 「これ授業の意味あんの」 いきなり涼介くんが椅子を思い切り蹴って、ドアへ歩いていく。 その姿をぼう然と見つめていた僕は、 涼介くんがキレてると認識するまでに時間がかかった。 ………止めなきゃ! 「りょ、涼介くん!!!」 教室で言葉を発する人なんて誰もいなくて、 みんな息を飲んで僕たちを伺ってる。 思い切って名前を呼ぶと、ゆっくりと後ろを振り返った。 僕に顔を向けた涼介くんは、 眉間に皺が寄っていて、瞳に何の色も映していない。 大きな不安が胸を駆りたてて。 泣きそうになるくらい、涼介くんの顔は冷たかった。 「面倒くさいからちょっと寝てくる」 そういう涼介くんは絶対に嘘で。 だてに二年間涼介くんを見てきたわけじゃないから、 理由があるのがわかった。  
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