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「鈴木先生何やってるんですか?」
「え、いや俺はだな」
「中島の気持ち踏みにじったのと一緒ですよ、それ」
「そんなつもりじゃなくて、俺は……」
「言い訳するくらいなら最初に中島に謝ったらどうですか?」
隆之介くんの鋭い言葉が、鈴木に突き刺さったのか
「ごめんな」と小さい声でポツリと聞こえた。
ふざけんな。
もう無理じゃんか、もう修復不可能じゃんか。
もう涼介くんの隣にいれないじゃんか。
あれだけ関係が壊れるのが嫌だったのに、
簡単に崩れちゃったじゃんか。
「ふっ……うぅ……」
嗚咽まで止まらなくて、クラスからはバッシングの嵐だ。
本当に多大な迷惑をみんなにかけたのに、
こうやって味方してくれるみんなに心底感謝をした。
その中、隆之くんは僕に近寄って目線を僕に合わせる。
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